2022.07.21更新
英知が実る。

南紀みかん

南紀みかん

認定品について ~三重ブランド「南紀みかん」とは~

認定品について ~三重ブランド「南紀みかん」とは~

 三重県最南端の南紀(熊野市・御浜町・紀宝町)は、熊野灘に面して、冬でもめったに雪が降ることのない温暖な気候に恵まれ、みかんの一大産地となっています。キラキラと煌めく太陽の光を生かし、甘い「南紀みかん」は栽培されています。

 三重ブランド認定されている「南紀みかん」は2種類あります。

 一つは、9月頃から出荷がはじまる「極早生温州みかん」と、10月頃からの「早生温州みかん」。温暖な気候を活かして、他産地よりもかなり早く出荷されるので、「秋のみかん」と呼ばれています。そして、もう一方は「春のみかん」と呼ばれる「カラ」。こちらは、ちょうど桜が咲く3月下旬から4月中旬が旬となっています。
 「温州みかん」は、地表を「マルチシート」と呼ばれる白いシートで覆って雨を遮断し、水をギリギリまで抑える「マルチシート栽培」で栽培されることにより、糖度が高いことが特徴です。
 一方の、春のみかん「カラ」は、温州みかんとキングマンダリンを掛け合わせた品種で、極めて濃厚な甘さと、ほどよい酸味が特徴。見た目は温州みかんと似ていますが、味はオレンジに近くなります。しかし、温州みかんと同じように、手で皮がむけ、中の薄皮ごと食べることができ、種もありません。

伊勢農業協同組合が評価されたポイント

伊勢農業協同組合が評価されたポイント

※認定時は旧三重南紀農業協同組合

Point1

 農業協同組合の強力な指導と生産者部会活動により、各生産者が有機質肥料の活用、除草剤低減、各圃場毎の栽培履歴記帳を行うとともに、組合が防除歴をホームページで公開するなど、安全・安心や環境に配慮した生産に取り組んでいる。

Point2(温州みかんに関して)

 礫質の土壌、温暖多雨の気候等の特徴を活かし、マルチ栽培で生産された一つ一つの果実を精度の高い非破壊糖酸度センサーを用いて内容品質の選別を行い、高いレベルの選定基準をクリアしたもののみを特別商品としている。
 さらに年度ごとに全国レベルでの糖度・酸度等の変動を見極め、選定基準の一層の厳格化を図るなど、他産地との差別化を行い高付加価値商品づくりに取り組んでいる。

 また、早期に酸度が減少するなどの特徴を活かし、他産地よりも早く9月中旬から高品質な温州みかんの出荷を行い市場評価も高く、全国有数の高価格を形成している。

Pooint3(カラに関して)

 冬でも温暖多雨の気候を活かし、雨が多いと減酸がすすむ特性を利用して、甘くて酸の切れた果実の栽培技術を他産地に先駆けて確立した。

 また、高品質な果実を栽培するため、適地マップによる園地選定や果実への3重の袋がけを行い、一つ一つの果実を非破壊糖酸度センサーを用いて内容選別をおこなったうえで「南紀みかん(カラ)」として出荷している。

 温州みかんと同様に、早期に酸度が減少するなどの特徴を活かし、他産地よりも早くカラの出荷を行い、全国トップレベルの高単価を形成している。

Point4

 「南紀みかん」全体のブランド化に取組み、「年中通してみかんのとれる産地」として、三重南紀地域全体のPRに貢献している。

「みかん」のブランド認定に関する考え方

「みかん」のブランド認定に関する考え方

 伊勢農業協同組合(認定時は旧三重南紀農業協同組合)を認定事業者として三重ブランド認定する際の評価ポイントに鑑み、今後の他事業者による「みかん」の三重ブランド認定審議に際しては、特に以下の観点に留意することとします。

①統一された栽培基準や選定基準にもとづき高品質なみかんの生産に取り組んでいること。

②生産者団体等を認定する場合は、生産者の特定が可能で、生産者への生産指導、品質管理に強い繋がりがあり、供給者の責任が明確であること。

③他県産のみかんに対する優位性・独自性を発揮するため生産、流通、販売について努力していること。

認定事業者について

伊勢農業協同組合

認定番号0509023

 所在地:度会郡度会町大野木1858

 電 話:0596-62-1125

 

《問合せ先》

 伊勢農業協同組合 三重南紀地区本部

 三重南紀営農柑橘グループ

  所在地:南牟婁郡御浜町下市木2281-2

  電 話:05979-2-4545

一覧へ戻る