伊勢えび
認定品について ~三重ブランド「伊勢えび」とは~
伊勢えびは千葉県以南の太平洋岸に多く分布し、三重県では志摩半島を中心に漁獲されています。
伊勢えびの漁獲は通年で可能ですが、三重県では県漁業調整規則で5月1日から9月30日(鳥羽市離島地域以北の海域は9月15日)までを禁漁として産卵期の保護をしています。この規則は他県より厳しいものとなっています。
また、1984年(昭和59年)に実施された「全国豊かな海づくり大会」を契機に、漁獲された伊勢えびの中に稚えびが混ざった時は放流するなど、資源保護に努めています。これらの対策により、三重県の伊勢えび漁獲量は長期間にわたって変動が少なく、安定した漁獲を続けることで、漁獲量全国1位を維持しています。
新たに進む技術開発
「伊勢えび」は、移動が少なく、また高価であることから、種苗として稚エビを人工的に生産し、海に放流して成長させた後に漁獲するという、栽培漁業の有望な対象として期待されています。
三重県では、県内の恵まれた水産漁業環境をより積極的に活用すべく、「つくり育てる漁業」に関連した様々な技術の開発を行っており、伊勢えびの卵から稚エビまでの人工飼育に、1988年(昭和63年)世界で初めて成功しました。人の手で稚えびを育てようという試みが1899年(明治32年)に始まって以来、実に91年目のことでした。
その後も飼育方法に改良を積み重ね、現段階では数十匹程度の稚エビを生産する小規模での飼育技術を確立しており、将来的には千尾単位の量的生産技術の開発を目指しています。
くわしくはこちら(三重県水産研究所)
「伊勢えび」タグ表示システム
直販事業を行う漁協では、「伊勢えび」の触角に「三重ブランド」シンボルマークの入ったタグを装着し、産地を明確に保証することで、消費者の方々に「安心」をお届けしようという取組みを行っています。
写真のタグは、三重県内最大規模の漁業協同組合であり、「伊勢えび」の漁獲高もトップである三重外湾漁業協同組合で、実際に装着されているものです。
知っていますか?イセエビの誕生
イセエビは初夏に卵を腹に抱き、約1ヶ月すると卵の中から親とは似てもつかないフィロゾーマ幼生と呼ばれる子供が産まれてきます。フィロゾーマ幼生は約1年間謎の生活を送った後、まるでガラス細工の置物のような透明な幼生(プエルルス)に変態します。このプエルルス幼生が脱皮して初めて体長約2cmのエビとなります。
認定事業者一覧
認定番号1603007
所在地:度会郡南伊勢町奈屋浦3
電 話:0596-72-2244
認定番号1603016
所在地:鳥羽市鳥羽4-2360-16
電 話:0599-25-2328
紀南漁業協同組合
認定番号1603014
所在地:南牟婁郡紀宝町239-13
電 話:0735-32-3715