2021.05.13更新
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松阪牛

松阪牛

認定品について ~三重ブランド「松阪牛」とは~

認定品について ~三重ブランド「松阪牛」とは~

 松阪地方では、古来、農業が機械化されていなかった時代に、役牛として優秀な但馬(兵庫県)生まれで、紀州(和歌山県)で1年を過ごした雌牛を好んで購入していたといわれています。牛は農耕用として3、4年が過ぎると次第に太り、「太牛」と呼ばれる立派なものに仕上がって、日露戦争の頃には上質の肉牛として売り出されていました。
 その後、肥育農家や関係者の努力により、松阪地方の牛は次第に名を高め、1935年(昭和10年)に東京芝浦市場で開かれた「全国肉用畜産博覧会」で最高の名誉を獲得し、全国に最高級肉牛「松阪牛」として名声を広めたといわれています。
 「肉の芸術品」とも呼ばれる松阪牛は、松阪地方の肥育農家によって支えられています。現在は、全国から厳選された優秀な子牛を導入し、平均3年という年月の間、1頭1頭惜しみなく世話を続け、伝統を守りつつ工夫を重ねながら「松阪牛」というブランドを築き上げています。稲わら、ふすま、大豆粕、大麦など、牛の健康状態を見極めながら配合したえさや、牛の食欲増進のために与えるビール、焼酎でのマッサージなど、心を込めて飼育されています。
 松阪牛は、優れた資質、豊かな自然の中での行き届いた飼養管理によって日本一の肉牛として認められ、その味の素晴らしさは国内のみならず、世界から賞賛を受けています。

松阪牛協議会と牛個体識別管理システムについて

松阪牛協議会と牛個体識別管理システムについて

 松阪牛協議会は、松阪牛の新流通システムである「松阪牛個体識別管理システム」の参加生産者組織として、平成16年に設立されました。

 このシステムは、手塩にかけて育て上げた松阪牛を間違いなく消費者の方々にお届けするため、食の安全と安心をお届けする「トレーサビリティ・システム」として、国がすべての牛を対象に性別、生年月日、出生地等を管理している個体識別番号を利用して、血統や生産者情報、肥育情報など30項目を独自に拡張したものです。管理は株式会社松阪食肉公社が担っています。
 出荷に際しては、食肉業者の要望に応じて「松阪牛証明書」や「松阪牛シール」を発行します。消費者は、インターネットを通じて個体識別番号から様々な情報を確認することができます。

有限会社和田金と松阪牛

 「和田金」は、初代の松田金兵衛氏が東京深川の料理店「和田平」へ勤めた後、1869年(明治2年)に店主からのれん分けを受け、和田平の和田と自分の名前金兵衛の金をとって、東京京橋に仕出し料理店「和田金」を開店したのが始まりです。

 金兵衛氏は、1876年(明治9年)に松阪へ帰り、1878年(明治11年)には屠牛の許可を得て牛肉店を開店しました。1883年(明治16年)には食肉奨励の一環として鋤焼き(すきやき)を始め、1886年(明治19年)頃には店は大繁盛し、金兵衛氏はその間も一層料理の腕を磨こうと、再三東京に出て牛肉店の見習いをしながら料理方法を研究しました。新しい肉の切り方を開発したのはこの頃で、それまでぶつ切りが常識だった牛肉の切り方を薄く大きく切ることによって一層うまみが増すことに気がつきました。
 昭和30年代までは全量を周辺農家の委託飼育でまかなっていましたが、30年後半の農機具の普及による肉牛減産の打撃を克服するため、1964年(昭和39年)に旧嬉野町(現在の松阪市)黒野に自営牧場である和田金牧場を開設し、肥育販売一貫システムを整えました。
 和田金牧場では、常時二千数百頭あまりの黒毛和種(雌牛)が肥育されています。

認定事業者について

松阪牛協議会

認定番号1602011

 所在地:松阪市殿町1340-1

 (松阪市役所農水振興課内)

 電 話:0598-53-4119

 

有限会社和田金

認定番号1602012

 所在地:松阪市中町1878

 電 話:0598-21-1188

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